ガチャガチャで取ったフィギュアなどを飾るガラスのケースをステンドグラスで作ってみませんか?
ガラスカットは直線のみの簡単なパーツだけで作る、1.5cmくらいの大きさのフィギュアに丁度いいサイズの三角錐のガラスケースです。
その時は欲しくてワクワクして取るんだけど、いざ取ったら、その後に困る小さなフィギュアを飾ってあげましょう。
初心者でも楽しく作れる!小さなステンドグラスのガラスケースを作ってみよう!
三角錐と下の四角の台座は一体化していないので、台座にすきな物を置いて上から三角錐のガラスをかぶせて使います。
ガラスの大きさは、一辺7cmの正三角形と、台座は1辺6cmの正方形です。
この大きさのケースに丁度いいサイズのフィギュア(または別の小物)は、直径1.5cmくらいの物が1番バランスが良いです。
もっと大きな物や背の高い物を置きたい場合は、正三角形の大きさを変えてください。
その場合は、クリアファイルなどで大きさを確かめてから作ってください。
いきなり作ると「思っていたよりも小さかった」など、失敗する可能性が高いです。
ステンドグラスの小さなガラスケースを作るのに必要なものや材料は?
1辺7cmの三角錐のガラスケースに使った材料です。
ガラス
透明ガラスは、(不要になった)食器棚のガラスです。
台座には白いガラスを使い、三角錐の1枚に色ガラスを使ってみました。色ガラスが無い場合は、全部透明ガラスでも問題ありません。
型紙制作に使った材料と道具
- クリアファイル(切っても良いもの)
- 白い紙(私はコピー用紙を使いました)
- コンパス
- ハサミ
- 定規
- ペン
ステンドグラスに使う道具
- ガラスカッター
- コパーフォイル&ヘラ
- 棒ハンダ&ペースト&刷毛
- ハンダこて
- 三角定規
- ガラスルーター(写真には載っていません)
今回は、ガラスを研磨するためのルーターを使っています。
ルーターがなければ、棒ヤスリでもかまいませんが、その場合はガラス研磨にかなり時間がかかってしまう可能があります。
今回の「ガラスケース」は、シンプルで難しくはないですが、ある程度のステンドグラスの道具を揃えているいる人じゃないと、難しく感じるかもしれません。
反対に、既にステンドグラスを始めている人には、とても簡単で作りやすい作品でもあります。
ステンドグラスのガラスケースの作り方を5つのステップで紹介!
それでは、小さなフィギュアなどを飾る、ステンドグラスのガラスケースを作りましょう。
1. 型紙制作
1辺7cmの正三角形を4つ作るので、小学生の頃に習ったコンパスを使った方法でやってみました。
もちろん、別の方法で正三角形を描けるならどんな方法でもOKですよ。
1辺7cmの正三角形を4つ描きました。
この型紙をクリアアイルに写して立体を作ってみます。
写真が見づらいかもしれませんが、上手く綺麗な3角錐になりました。
入れたいフィギュアを入れてみました。
サイズもバッチリです!ちなみに、3度めの正直です。
型紙は、正三角形を1枚(3枚分作ります)、土台の四角で1枚つくります。
土台の四角は、1辺6cmの正方形です。ガラスの厚みは3mmなので、1cm小さめに作ります。
2. ガラスカット
大きなガラスの場合は、カットしやすいようにガラスを切ります。
ガラスを無駄にしないように、かつスコア(ガラスカットの為にカッターを入れるライン)を少なく型紙を写します。
正三角形の透明ガラス3枚、正三角形の色ガラス1枚、土台白ガラス1枚のカットが終了しました。
ちなみに、白の土台ガラスはちょっと失敗しました。でも、面倒なのでこのまま使います。
3. ガラス研磨
今回は、ガラスカットに失敗した部分が多いので(直線カット苦手なもので)、ガラスルーターを使います。
カットが失敗して真っ直ぐになってない部分は、ルーターで研磨して誤魔化します。
4. コパーフォイル巻き
ガラスにテープを巻いていきます。
今回は5枚だけなので、簡単に終わってしまうでしょう。
側面にテープを巻いていきます。
5枚巻き終わりました。
これからハンダ溶接をしながら組みてて行きます。
5. ハンダ溶接・組み立て
まず、全部のテープの部分にペースト(ハンダを乗せやすくする油です)を塗ります。
今回は4面なので1角90度です。
私は、90度の角度をとって線を描いておいて、そこに合わせて組み立てていきます。
それぞれ、やり方は違うかもしれませんが、参考までに。
三角錐の部分の仮止め!ハンダ溶接して完成させます。
立体の物はハンダ溶接がちょっと難しいです。
ハンダがポタポタと落ちてくるようなら、ちょっとスポンジで冷ましながらやっていきましょう。
完成しました!土台もハンダ溶接してくださいね。
あとは、洗剤でペーストの油を綺麗に洗い流してください。
お疲れ様でした。
ステンドグラスのガラスケースを作るときのコツは?
初めてステンドグラスをする人には、ガラスカットやガラス研磨があるので難しく感じるかもしれませんが、既に何作か作ったことがある方なら、それほど難しくないと思いますが、絶対にどこかで歪みは絶対に出てきます。
どんなに丁寧に作っても、ガラスカットや研磨で微妙なズレって絶対に出てくるので、上手く誤魔化して合わせるのを覚えましょう。
そのコツの1つとして、私は角はすべて丸みを付けています。
角を作ってしまうと、ズレなどが生じた場合に見栄えが良くないですが、丸みを付けておくことで、あまり目立たなくなります。
テープを巻くときも、丸みがあったほうが綺麗に巻けるという利点もあるので、今回に限らず直線を使ったデザインの時は覚えておくと良いですよ。
初めて作った時は、ちょっと歪んだりしますが、それはそれで愛嬌があっていいと思いますよ!
こういう物は、数を作って少しずつ上手くなって行くものですから、いくつか色々なサイズで作ってみてくださいね。
フィギュア用じゃなくても、このサイズならアクセサリーとかでも良いですよ。お気に入りのアクセサリーをガラスのケースに入れておくのも素敵です。
ステンドグラスのガラスケースを作るときの注意点や気を付けること
今回は立体なので、ハンダ溶接に苦戦する人も多いかもしれません。
もし、「なんどやっても、ハンダが溶けて下に落ちてしまう」という方は、裏面からやってみてください。
こんなふうに、先に裏面からハンダ溶接をしてすき間を埋めると、上からハンダ溶接をした時に落ちにくくなります。
でも、温度が高くなると裏面のハンダも溶けて落ちてくるので、ハンダこてを冷やしながらするのはとても大切です。
その場合は、スポンジを水で濡らして、熱くなったハンダこての先をスポンジに付けて冷やします。それだけでも、かなり冷えてハンダが溶けにくくなりますよ。スポンジは、食器を洗うスポンジで大丈夫です。
何度も同じところをハンダ溶接していると、そこだけ異様に熱くなってガラスが割れやすくなるので、どうしても上手く出来ない時は、一度ハンダを止めて(必ずコンセントを抜きましょう)休憩しましょう。
ガラスが冷えて、ハンダも冷えてからすると、不思議と上手く出来たりしますよ。
ステンドグラスのガラスケースはシンプルだけど、色々な要素の詰まった作品なので、勉強になることでしょう。
おわりに
ステンドグラスのガラスケースは、小さなフィギュア以外にアクセサリーを入れても素敵です。
こんな風にケースに入れておくと、ちょっとお洒落じゃないですか?
こうしておけば、無くしたりどこかに入れ忘れたりすることも減りそうですよね。是非、活用してみてくださいね。
土台のガラスも、白じゃなく違う色だとまた華やかで違った雰囲気になるでしょう。

入れたい物に合わせて土台の色を決めても良いかもしれませんね。