大人から子どもまで幅広く人気のUVレジンクラフト。
これから始めてみたいと思っても、いざ手芸店や通販サイトを覗いてみると種類がたくさんあってどれを選んでいいか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、数種あるUVレジンのそれぞれ特色をまとめ、おすすめUVレジン液5選をご紹介します。
そもそもUVレジン液とは?
レジンとは?
「レジン(resin)」とは英語で「樹脂」のことです。
レジンには二液レジンとUVレジンがありますが、今回はUVレジンに絞ってご紹介します。
UVレジンは本来、接着や塗装の一部として使われていたものでしたが最近は扱いやすさから成型・創作に用いられるようになり、品質も良くなってきました。
UVレジン液は材料に含まれる「光重合開始剤」が紫外線に反応し、硬化します。
正確には紫外線の中の「UV-A波」の波長に反応するそうです。
UVライトが推奨されるのは、太陽光の場合気象条件で硬化時間が大きく左右されるためです。
なお、UVレジンは内部までしっかり紫外線が通らないと硬化が半端になってしまうので、あまり厚みのある作品には向いていません。
厚みをつけたい場合は薄く塗る、硬化する、を繰り返して何層かに分けて造りましょう。
また、レジン自体に色を付ける際も、専用の染料以外を使う場合は特に透明度を残さないと硬化しなくなってしまいます。
危険性はないの?
説明書にある注意書きは必ず守りましょう。
- 作業中は部屋を喚起する
- 素手でレジンを触らない
- 衣服につかないようにする
などです。
また、硬化したレジンを研磨する際は防塵マスクを着用しましょう。
もちろん、体調に異変が現れたらすぐ使用を中止してくださいね。
知っておきたいUVレジン液の選び方は?
何を基準に選ぶ?
UVレジンひとつとっても今や様々な商品が手芸店などで販売されていますが、選ぶ基準として、やはり値段は重要になってきます。
品質とほぼ比例するためです。
どこで買う?
ユザワヤや東急ハンズなど、大きな手芸店があればまずはそちらで実際に商品を手に取ってみることをお勧めします。
大きな店舗なら数種置いてあって比較しやすく、関連商品も揃えやすいです。
100円ショップのものってどう?
何分ライトにあててもべたつきが残ったり、変色しやすいなど質はそれなりです。
小さなチューブで売られているので、少量のお試しとして買われる分には良いかもしれませんが、アクセサリーなどとして使用したいのであれば非推奨です。
量はどれくらい必要?
ノズル式のUVレジンの多くは25gと50g~の2種類のサイズで売られています。
作品を量産するのであればコスト的に大きいボトルのほうがお得です。
しかし、初めて買われる方、自分の分のアクセサリーを数点欲しいだけという方はまずは25gの小さいボトルをお勧めします。
通販で飛びぬけて安い商品があった…
市販のUVレジンの中には工業用で使われている製品をそのまま手芸用として転用している商品もあるようです。
きちんとした手芸クラフト用では起こらないような事態も考えられますので、あまりに安い、
- 説明書きが少ない
- メーカーが分からない
など「胡散臭いのでは?」と思った商品には手を出さないようにしましょう。
余談になりますが、異様に安い通販サイトはフィッシング詐欺などの可能性もあります。
水溶性レジンがあるそうですが
最近、テムコファイン株式会社さんから水溶性のUVレジンが発売されました。
従来のUVレジンのような刺激臭がなく、肌に付着しても水で洗い流せるものだそうです。
体への影響は従来の油性UVレジンより少なそうですが、硬化時間が長い、着色すると硬化しにくいなどデメリットもあるようなので、選択肢の一つとしてお考えください。
おすすめのUVレジン液5選
KIYOHARA UVクラフトレジン液
UVレジンの定番、清原のUVレジン液。
- 硬化後の透明度や変色の遅さ
- 程よくサラサラしているので気泡も入りにくい
など、レビューも高評価の多い商品です。
5gの小さなチューブタイプから55gまでのノズル式、さらに500gの大容量タイプまでサイズが選べるのもポイント。
また、紙や布にコーティングするためのソフトタイプもありますが、こちらはレジン液が固く使いにくいという声が多いようです。
ケミテック クラフトアレンジ UVレジン液 ハイブリッド クリア
前述の清原のレジンが55gでおよそ1700円ほどなのに対してこちらは65gでおよそ1000円とリーズナブル。
コスパが良いので量をたくさん使うに分には良いかもしれません。
しかし、臭いや目への刺激がレビューでたびたび指摘されています。
リュミエラ UVクラフトレジン液
価格はケミテックと同じくらいです。粘度が高いらしく、ボトルから出す時点でたいへんという声が見受けられます。
また、こちらも臭いが強いようです。
コスパ重視の方向けかもしれません。
ユザワヤ UVレジン液
手芸用品でおなじみのユザワヤオリジナルの商品です。
25gのノズル式ボトルで1000円前後なので清原や後述の太陽の雫とおおよそ同価格帯のようです。
硬化後の品質は取り立てて問題なさそうですが、ボトルも中の液体も硬くて出しにくく、臭いも強いのでこちらもコスパ重視の方向けです。
パジコ 太陽の雫 ハードタイプ
清原のレジンと並んで人気の商品です。こちらも5gと25gの2種に加え、最大500gの詰替え用ボトルがあります。
粘度が低めのため型に薄く塗りやすく、気泡の処理もしやすいのが利点です。
また、UVレジン独特の刺激臭を抑えるため香料が入っているようです。
「太陽の雫」はカチカチに固まるハードタイプのほか、ソフトタイプ、ぐにゃりと曲げられるグミタイプもあります。
ソフトタイプの評価は清原のソフトタイプより高いようです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
個人的なお勧めは清原のレジンか太陽の雫ですが、例えば大きな作品を作りたいときに中の部分を安いレジンで埋めて、外側の仕上げに品質の良いレジンを使用する、という使い分け方もあります。
お好みや用途に合わせて揃えてみてくださいね。
・UVレジン型の選び方や代用できるものについて紹介した記事はこちら
https://craft-studiolab.com/uvresin-mold/
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