ハンドメイドとは、人の手によって作り出された作品のことです。
ハンドメイドのいいところは、既製品にはないオリジナルのものが作れることですよね。
手芸やDIYなど、ハンドメイドを趣味として楽しんでいる方も多いと思います。
もし、自分のハンドメイドの腕前に自信があるなら、それを商品として販売してみてはいかがでしょう?
今回は、ハンドメイドを売るために必要な知識をまとめました。
自分で作ったハンドメイドを売りたいけどどうすればいいの?
最近では、趣味の枠を超えて、ハンドメイド作品を商品として売っている方を多く見かけます。
ハンドメイドを売るためには、いくつかの準備と予備知識が必要です。
身近な人で、すでにハンドメイド販売を行っている方がいれば、手助けや助言をしてくれるかもしれません。
しかし、それ以外の方は、どんなものを作ってどのように売ったらいいのか、事前の準備を含めてどのようなことが必要なのか、最初はよくわからないのではないでしょうか。
出来上がった作品を今すぐ売りたい!と思っても焦りは禁物です。
どのような販売方法があるのか、どのような準備が必要なのかをしっかり下調べしましょう。
ハンドメイドを売る、と言っても、そこへ至るまでのプロセスはさまざまです。
まずは自分自身に合ったやり方を見つけましょう。
自分で作ったハンドメイドを売る方法は?
ハンドメイドを売るには、大きく分けて2種類の方法があります。
ひとつは「直接販売」もうひとつは「ネット販売」です。
【直接販売】
委託販売
委託販売とは、自分の作った作品を他のお店に置かせてもらい、そこで販売するという販売方法です。
例えば、ヘアアクセサリーなら美容室、ピアスなどの装飾小物は雑貨屋、赤ちゃん小物なら子連れ利用できるカフェなど、自分の作る作品の種類によって置かせてもらえそうな店を当たってみるのがよいでしょう。
委託料や手数料が必要となることがありますので、お店の方に問い合わせてみましょう。
イベント
ハンドメイドの人気が高まっているためか、最近では全国各地でハンドメイドに関するイベントを多く見かけるようになりました。
情報を事前にチェックして、そのような場所に出店してみるのもおすすめです。
イベント会場は、お客様の声や反応を直接見聞きできる貴重な場所です。
参加することで新しいアイディアが浮かんだり、改善点を発見できたり、自分のファンになってくれる方が現れるかもしれません。
出展料や交通費がかかりますが、それ以上の経験を得ることができるとも言えます。
レンタルボックス
今は、レンタルボックスでハンドメイドを販売する作家さんも多いです。
レンタルボックスとは、売り場となるボックス(ショーケース)を一定期間貸りて、そこへ商品を自由にディスプレイして販売するというものです。
商品搬入や値付けは作家自身が行い、販売や金銭のやり取りはレンタルボックスの運営スタッフが代行してくれます。
ボックスのレンタル料のほか、売り上げに応じて手数料がかかる場合が多いです。
売り上げのことを考えるのであれば、集客数が多いレンタルボックスを狙って出品するのがよいでしょう。
【ネット販売】
ハンドメイドアプリやフリマアプリ
1番手軽に始められるのは、アプリを利用してハンドメイドを売るという方法かもしれません。
商品の写真を撮影して説明文と共にアップすれば、1点からすぐに出品できます。
商品が売れたあとの金銭のやり取りは、アプリの運営会社が間に入って行ってくれるので、代金未払いなどのトラブルを未然に防ぐことができます。
ネットショップ
ホームページ作成などの知識がある方は、自分でネットショップを開くこともできます。
上記のアプリを利用すると、売れた金額に応じた手数料が発生してしまいますが、自分でお店を開けば、手数料分のコストカットが可能です。
ただし、サイトの管理の手間から金銭のやり取り、集客に至るまで全てを1人でこなさなければなりません。
ハンドメイドを売るのに必要な準備は?
ネット環境
ネット販売するのにはもちろん、イベント情報やレンタルボックスの申し込みなど、ネットを使って作業することが多くなりますので、ネット環境はしっかりと整えておきましょう。
銀行口座
既存の銀行口座でいいのでは?と思いがちですが、ハンドメイドを本格的に始めたいなら、新しく銀行口座を作るのがおすすめです。
普段から使っている口座にまとめてしまうと、ハンドメイドに関するお金の動きが見えづらくなります。
専用口座を開設しておけば、経費や売上などの確定申告に必要な項目がひとつにまとまるので、把握しやすくなります。
箱や梱包資材
ハンドメイド品は直接販売でもネット販売でも、適切な箱や袋に梱包する必要があります。
壊れやすいものなら緩衝材を、水濡れを防ぎたいものなら、密閉できる袋に入れるなどの工夫と気配りがとても大切です。
文房具・ラッピング資材
商品をラッピングする際に、紙や袋を切ったり、カードにお礼を添えたり、可愛いシールやマスキングテープなどで封をしたりといくつかの細かい作業が付随します。
自分のハンドメイドのテイストに合わせた雰囲気に合わせて、これらの資材もいくつかそろえておくと便利です。
納品書や領収書
納品書はお客様に商品が届いたことの証明になるので必ずつけましょう。
領収書はお客様から発行を頼まれることもあるので、予め手元に用意しておいたほうが安心です。
名刺やショップカード
イベントなどへ出店を行うと、お客様と直接やりとりするチャンスが生まれます。
商品を購入した方や、興味を持ってくれた方に渡せば、名前や作品を覚えもらえたり、ふとしたときに思い出してもらえる可能性があります。
また、アプリ経由で販売した場合にも、商品に同封すれば、記憶に残りやすくリピート購入に繋がる可能性が高まります。
カードには
- ブランド名(作家名)
- ロゴ
- キャッチコピー
- ショップのURL
- 連絡先
など、必要なものを記載しておきましょう。
売れるハンドメイドを作るにはどうすればいい?
商品リサーチ
出典:Instagram
収入を得るためにハンドメイドをするなら、売れないものより売れるものを作りたいですよね。
まずは、どのようなハンドメイド作品が売れやすいのか、自分で調べてみましょう。
オークションサイトなどの検索窓に「ハンドメイド」と入力し、検索をかけます。
すると、たくさんのハンドメイド作品がずらりと並びます。
どのようなものが、どの程度の金額で売られているかが一目瞭然です。
この中から、自分にも作れそうなもの、自分が好きなものを選んで制作してみましょう。
オークションサイトなら、入札数の多さが人気の高さ=売れやすさのバロメーターになります。
フリマアプリでも、ハンドメイドで検索をかけると沢山の商品が検出されます。
どのようなものが、どのくらいの価格帯で売れているかを下調べしておきましょう。
付加価値の重要性
出典:Instagram
あなたが作るハンドメイド作品には、どのような魅力がありますか?
あなた以外のハンドメイド作家のほかにも、100円ショップや雑貨屋など、世の中には物販のライバルがたくさんいます。
いくら売りやすい商品や売れやすい商品を作っても、みんなと同じものを作ってしまっては、なかなか注目されずに売れないままで終わってしまう可能性が高いです。
つまり、あなたのハンドメイドを見て「これが欲しい!」と思わせるような決め手になる価値をつけていく必要があります。
その価値は、価格の安さかもしれないし、品質のよさやデザイン性の高さかもしれません。
ラッピングや梱包などを丁寧に仕上げたり、オリジナルのロゴなどを作ってあしらうことで印象もアップするでしょう。
「自分の作品は他のものとは違った魅力がある」と思わせることが、購入してもらうために最も重要なことかもしれません。
お客様目線で商品を作る
出典:Instagram
ハンドメイドを始めたきっかけは、自分が好きなものを作りたいから、という方がほとんどだと思います。
しかし、ハンドメイドを「売る」となると、自分の考えや好みだけではなく、お客様の気持ちを想像することが大切になります。
自分の作品を「商品」として売るためには、お客様のニーズを想像して制作する必要があるのです。
例えば、同じバックを売るにしても、どんな形が使いやすいのか、どの素材が人気なのか、裏地やポケットの数や大きさ、持ち手部分の工夫など、お客様が必要としている商品や機能にフォーカスして、ハンドメイドを作りましょう。
ハンドメイドを売る際に注意すること
著作権
ハンドメイドを販売するときに、一番気を付けなければならないこと、それは著作権の問題です。
著作権とは、企業や個人のアイディアやデザインを第三者から盗まれないように守るための権利のことです。
ハンドメイドを趣味として楽しんだり、人にプレゼントする分には全く問題ないのですが、商品として世に出す場合、著作権のことは常に意識しておかなければなりません。
例えば、キャラクターやロゴマーク、特徴のあるパターンが印刷されている生地を使って作品を作って個人的に楽しむまではOKですが、それを商品として販売するのはNGです。
キャラクターやデザインを模写やトレースして商品にするのも違法です(ストライプやチェックなどの一般的な柄は、著作権フリーです)。
また、手芸本などに載っているレシピや、無料公開されているレシピを真似して販売するのもNGです。
中には商用利用を許可しているものもありますが、基本的には禁止されている行為ですので気を付けてください。
どうしても作って販売したい場合は、窓口に問い合わせて確認しましょう。
サービス
そのほかにも気を付けるべきことがあります。
それは、商品がお客様の手元に届くまでの気配りです。
例えば、ネット販売をするなら、お客様に誤解されないように商品の特徴がよく伝わるような写真を撮ったり、わかりやすい説明文を載せることが大切です。
商品取り扱いについての注意事項を記載したり、商品と同封しておくのもよいでしょう。
また、同じ品物を送るのでも、配送方法や送料には違いがあります。
なるべく安くしてほしいという方もいますが、匿名配送にして個人情報を守る、紛失や破損など万が一のときに保証される郵送サービスを利用するなど、自分自身を守ることや、お客様に安心して商品を買ってもらえるようなサービスが提供できるように心がけましょう。
ハンドメイド販売サイトで売るのがおすすめ!
ハンドメイドの売り方をいくつかご紹介しましたが、やはり1番挑戦しやすいのは、ハンドメイドサイトへの出品だと思います。
ハンドメイドサイトは人気が高く、すでにたくさんの利用者がいるため、商品を登録するだけで、大勢の方に商品を見てもらえるチャンスは充分にあります。
さらに、各ハンドメイドサイトでは、定期的に作品のジャンル別に特集を組んでいるところが多いです。
特集に選ばれた作品は、お客様の目に留まる回数が爆発的に増えるため、購入に繋がりやすくなります。
実は、直接販売してみたいという方にも、ハンドメイドサイトはおすすめです!
というのも、各サイトが独自にハンドメイドのマーケットやフェスなどを開催しており、条件を満たせば誰でも出店できるからです。
まずはネット販売で試してみて、そこからイベント出品そ目指してみるのはいかがでしょうか。
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おわりに
自分の好きなことで、収入を得られたらとても嬉しいですよね。
趣味で作っていたものを商品として売るためは、いくつかの準備と心構えが必要です。
最初は大変に感じるかもしれませんが、自分の作ったものが初めて売れたときの喜びは、それ以上に大きく、忘れられない出来事となるでしょう。
自分の得意なやり方で、あなたのオリジナル作品を販売してみてください!